2015年11月、西山製作所では溶接技術の高度化、事業範囲の拡大の為、YAGレーザー溶接機を試験導入し、新しく溶接工場も建てました。
YAGレーザー溶接は従来のアルゴン溶接と異なり、レーザーを照射して溶接する手法です。
触媒となる、イットリウム(Yttrium)、アルミニウム(Aluminium)、ガーネット(Garnet)、の頭文字を取ってYAGレーザー溶接と呼びます。
特徴として、歪みを抑えられ、きれいに仕上がるので、主に薄板のSUSや鉄に効果を発揮する溶接手法です。
YAGレーザー溶接は「高い」と感じている方も多いと思います。確かに溶接そのものの値段はTIG溶接よりも高くなります。しかし、「歪みが小さくなる」ことのメリットにより、製品全体の品質の面ではもちろん、コスト、納期の点から言ってもYAGレーザー溶接を活用したほうが良いこともあります。
YAGレーザー溶接の場合、溶接時に発生する歪みが小さくなります。溶接後の歪み取りの作業の必要がなくなり、歪み取りのばらつきが抑えられ、品質が向上します。 また、TIG溶接の歪みを計算に入れて、板厚を厚めの設計にしている場合には、YAGレーザー溶接へ変換することで、板厚を薄く設計変更が可能な場合もあります。その際には材料費も抑えられますし、軽量化することもできます。
TIG溶接
YAGレーザー溶接
YAGレーザー溶接は溶接自体のコストは高くなりますが、歪み取りの作業、酸洗いの工程についてなど、製品のトータルでのコストは安くなることもあります。
【トータルコストが安くなる可能性が高い製品】
・筐体など溶接面の長い製品
・歪み取りと仕上げに時間のかかる製品
TIG溶接
YAGレーザー溶接
YAGレーザー溶接の歪みが少なくなる理由は、溶接にかける時間が少ないことにあります。これにより量のあるものであればあるほど、全体の加工時間は短くなり、納期短縮につながることもあります。
TIG溶接
YAGレーザー溶接
溶接工場
YAGレーザー溶接機
TIG溶接
YAGレーザー溶接
※溶接サンプル
TIG溶接
YAGレーザー溶接
※試作品
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業界 | - |
材質 | SUS |
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